こどもが指を使って計算する理由について



こんにちは。吉田です。

算数が苦手な子は、暗算をする時に指を使って考えるときがあります。

小学生の高学年になってもまだ指を使って考えていると親御さんは心配になりますよね。 今回は、こどもが指を使って計算する理由について書いていきましょう。



意味記憶の弱さ

小学校で算数を学んでいくと、いつのまにか答えを覚えている計算があります。

例えば、5+2=7、10+10=20等、指で数えたり、具体物を想像しなくてもその答えを思い出すことができます。

この答えのことを数的事実といい、それを覚えたり思い出すことを意味記憶と言います。

意味記憶について弱さのある子は、数的事実を覚えることや思い出す時に、周りの子とは同じように出来ない場合があります。

弱さのある子は、数的事実を正確に覚えることに苦戦するのです。 小学校の高学年になっても指を使って数えている子は、意味記憶に弱さがあると思われます。

周りの子と同じように出来ない・・・。 「なぜ出来ないの?」と、親御さんは疑問に感じ、指を使わないで計算練習をするように指示する方もいるでしょう。

そうすると、正確に数的事実を思い出せない子は計算ミスが多くなります。 親子でのケンカが増え、こどもはもっと算数が嫌いになってしまうという悪循環に・・・。



意味記憶が弱い子の学習ポイント

算数の意味記憶が弱いと思われる子の学習ポイントは、

「問題を解いている途中で暗算が出来ずに指で数えているときでも、 答えが出るまで待ってあげること」です。

指で数えているからといって止めさせると、こどもは覚える機会を失ってしまい、 いつまでたっても数的事実が覚えられません。 覚えたら、自然と指を使って数えるのをやめます。


個人差がありますので、一概にどのくらいの期間で覚えられるかは言えませんが、 私の教え子の中には、中学生になっても指を使って計算していた子がいます。

でも、答えが出るまで待ってあげることで、 自然と指を使って考えることが少なくなっていきました。

「指を使っても正確に計算したい」という、こどもの気持ちに寄り添ってあげることが最も大切です。